相模原の縄文・旧石器遺跡めぐり|勝坂・田名向原・博物館で2万年の歴史を歩く
相模原市には国指定史跡の縄文遺跡が2つあります。勝坂遺跡公園、田名向原遺跡公園、旧石器ハテナ館、市立博物館をめぐる歴史散策ルートを紹介。

相模原市は、実は「遺跡の宝庫」だ。市内には約500か所の遺跡が確認されており、そのうち2か所が国指定史跡として保存・公開されている。約2万年前の旧石器時代から、5,000年前の縄文時代まで——相模原の大地に刻まれた人類の足跡をたどる歴史散策に出かけてみよう。
相模原に遺跡が多い理由
相模原市は相模川と境川に挟まれた台地(相模原台地)の上に広がっている。この台地は水はけがよく、狩猟採集生活を送っていた旧石器時代〜縄文時代の人々にとって住みやすい土地だった。
特に相模川沿いは、魚や貝、水鳥などの食料が豊富で、川を渡る動物を狩る絶好のポイントでもあった。こうした地理的条件が、相模原に多くの遺跡を残す理由となっている。
史跡勝坂遺跡公園|縄文中期の大規模集落跡
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 〒252-0327 南区磯部1780ほか |
| アクセス | JR相模線「下溝駅」徒歩約20分、またはバス「上磯部入口」「勝坂入口」下車5分 |
| 開園時間 | 入園自由(管理棟・竪穴住居内見学は水〜日 9:00〜16:00) |
| 入園料 | 無料 |
| 公式サイト | 相模原市公式 |
勝坂遺跡は、縄文時代中期(約5,000年前)の大規模集落跡として1926年に発見された。この遺跡から出土した土器は「勝坂式土器」と命名され、関東地方の縄文中期を代表する土器型式として考古学の教科書にも登場する。
園内には復元された竪穴住居があり、内部に入って当時の暮らしを体感できる。住居内の見学は水曜〜日曜の9時〜16時に限られるので注意しよう。
隣接する「縄文の里・勝坂」では、勝坂式土器のレプリカや発掘調査の写真パネルを見学できる。
勝坂遺跡のみどころ
- 復元竪穴住居: 5軒の竪穴住居が復元されており、内部見学が可能
- 環状列石(ストーンサークル): 祭祀に使われたとされる石の配置を再現
- 縄文の里・勝坂: 出土品のレプリカや解説パネルを展示
史跡田名向原遺跡公園・旧石器ハテナ館|2万年前の住居跡
田名向原遺跡公園 基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 〒252-0245 中央区田名塩田3-13 |
| アクセス | JR相模線「原当麻駅」からバス(田名バスターミナル行き)約11分「田名向原遺跡」下車すぐ |
| 開園時間 | 4〜10月 8:30〜18:00 / 11〜3月 8:30〜17:00 |
| 入園料 | 無料 |
| 公式サイト | 相模原市公式 |
田名向原遺跡は、約2万年前(旧石器時代後期)の住居跡が発見された遺跡だ。旧石器時代の住居跡が明確な形で確認された例は全国的にも珍しく、国の史跡に指定されている。
園内には旧石器時代の住居状遺構が復元されており、2万年前の人々がどのように暮らしていたかを想像できる。
旧石器ハテナ館 基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 〒252-0245 中央区田名塩田3丁目23番11号 |
| 開館時間 | 4〜10月 9:00〜18:00 / 11〜3月 9:00〜17:00 |
| 休館日 | 12月29日〜1月3日 |
| 入館料 | 無料 |
| 電話 | 042-777-6371 |
| 公式サイト | 相模原市公式 |
遺跡公園に隣接する「旧石器ハテナ館」は、旧石器時代を専門に扱う学習施設だ。館内では石器の作り方や当時の生活を解説する展示があり、子どもの自由研究にも最適。土日祝日には、石器づくりや火おこしなどの体験プログラムが開催されることもある(要事前確認)。
田名向原遺跡のみどころ
- 住居状遺構の復元: 2万年前の住居跡を忠実に再現
- 旧石器ハテナ館: 石器の展示や体験学習プログラム
- 相模川沿いの散策: 遺跡から相模川まで徒歩圏内。当時の人々も眺めたであろう風景が広がる
相模原市立博物館|旧石器から現代まで通史で学ぶ
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 〒252-0221 中央区高根3-1-15 |
| アクセス | JR横浜線「淵野辺駅」南口から徒歩約20分、またはバス「市立博物館前」下車 |
| 開館時間 | 9:30〜17:00 |
| 休館日 | 月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始 |
| 入館料 | 無料(プラネタリウムは有料) |
| 公式サイト | 相模原市立博物館 |
市立博物館では、相模原の自然・歴史・民俗を体系的に学べる。常設展示室には旧石器時代から近現代までの通史展示があり、勝坂遺跡や田名向原遺跡から出土した本物の土器・石器も展示されている。
遺跡めぐりの前後に立ち寄ると、各遺跡の位置づけや時代背景がより深く理解できる。
博物館のみどころ
- 考古展示室: 勝坂式土器の実物や旧石器時代の石器を展示
- プラネタリウム: 直径23mのドームで星空を投映(有料・上映スケジュールは公式サイト参照)
- JAXA展示コーナー: 隣接するJAXA相模原キャンパスとの連携展示
おすすめの遺跡めぐりルート
半日コース(3〜4時間)
- JR相模線 原当麻駅 出発
- バスで「田名向原遺跡」へ(約11分)
- 史跡田名向原遺跡公園 を見学(30分)
- 旧石器ハテナ館 で展示を見学(30〜45分)
- バスで原当麻駅に戻り、JR相模線で下溝駅へ
- 史跡勝坂遺跡公園 を見学(1時間)
- JR相模線 下溝駅から帰路へ
1日コース(5〜6時間)
上記の半日コースに加えて:
- 勝坂遺跡公園からJR相模線で淵野辺駅へ
- バスまたは徒歩で相模原市立博物館へ
- 博物館で通史展示を見学、プラネタリウムを鑑賞(1.5〜2時間)
- JR横浜線 淵野辺駅から帰路へ
遺跡めぐりのベストシーズン
- 春(4〜5月): 新緑の中を歩ける。勝坂遺跡公園は藤の花が美しい
- 秋(10〜11月): 気候が穏やかで歩きやすい。紅葉も楽しめる
- 夏休み期間: 旧石器ハテナ館で体験イベントが開催されることが多い
真夏の炎天下や真冬の寒い日は避けた方が無難。遺跡公園は屋外施設が中心なので、歩きやすい靴と飲み物を忘れずに。
相模原移住を考えている方へ
相模原は「歴史のある街」というイメージは薄いかもしれないが、実は2万年前から人が暮らしてきた土地だ。旧石器時代の住居跡が見られる場所は全国でも数えるほどしかなく、勝坂式土器は日本考古学史に名を刻む発見でもある。
子育て世帯にとっては、こうした遺跡や博物館が身近にあることは大きなメリット。歴史学習の現場に徒歩や自転車で行ける環境は、なかなか得られない。
相模原市では、移住を検討している方向けの支援制度も充実している。住まいの補助金や子育て支援については、下記の記事も参考にしてほしい。
関連記事: 相模原市の住まい・子育て補助金一覧

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